チームラボ『生きる』展を開催

カイカイキキギャラリー台北で初の映像によるアートエキシビション。
チームラボ『生きる』展を開催しています。

展覧会のステートメントは、こちら


チームラボといえば、様々なスペシャリストが最先端のテクノロジーやクリエイティブを駆使して、WEB、インスタレーション、ビデオアート、ロボットなど、メディアを超えて活動しているウルトラテクノロジスト集団。
彼らの映像作品と新作をひっさげた展覧会が4/9よりスタート致しました。


チームラボ代表の猪子寿之さん。
pixivの片桐さんにご紹介頂いたのがご縁で展覧会を実現させることができました。


「超主観空間」というコンセプトで打ち出された作品群。
3つの映像作品と2つの映像立体物を展示。


『百年海図巻』というタイトルの映像作品。
2009年9月のWWF(世界自然保護基金)の「今世紀末までに地球の海面は最大120cm上昇する」という予測に基づき、一世紀後に向け上昇してゆく海面の様子を、なんと100年間の時間で上映し続ける映像です。


奥の黒い部屋には、アニメーションのジオラマ『百年海図巻』が。
第14回文化庁メディア芸術祭で審査委員会推薦作品を受賞した作品で、上の写真で紹介した『百年海図巻』を、体感可能な時間にまで圧縮した映像インスタレーションです。

約10分間でめくるめく海面の動きに目が釘付けに。
絵巻のような古典絵画の世界が広がります。
この上映の為に、天井と壁と床を黒一色に模様替えしました。


和紙でできた四角錐の中に、空書で『生』の文字が浮かび上がる、『いのちは闇の中のまたたく光』というタイトルの作品。
什器も日本から運び込みました。
空書とは、チームラボがここ数年取り組んでいる、空間に書く書のことです。
作品の元になった文字は、書家の紫舟さんに書いて頂きました。
今回の展覧会の為に制作頂いた作品です。


『生命は生命の力で生きている』というタイトルの空書。
この展覧会のための新作です。
「生」という字が、墨で枝がつくられ、雪が積もり、花が咲き、
緑が芽吹くと「四季」を表現した作品です。


『花と屍』は、オリジナルの映像作品は、2008年12月にパリのルーヴル宮内国立装飾美術館で行われた「感性kansei- JapanDesignExibition-」でも出展されました。

360度状景が変化しながら物語が繰り広げられ、日本絵画独特の平面化された空間表現を3DCGでくみ上げられた不思議な仮想世界に引き込まれます。


ギャラリーの一角には、チームラボのオフィスと同じカラフルな『Super Light Block Sofa』。とても軽く、簡単に積み重ねて壁を作れるブロック型のソファ。ブロックとして、自由に動かせて、自由に空間を作ることができます。


展示構成 は、 今回の震災に直結しているような意図に見えるかもしれませんが、実はそれ以前に決まっていたものでした。
しかし震災を受けてなお、まるで全てはつながっているように思えた、と猪子さんは語っています。

台北の人々がこの展覧会を見て何を感じとってもらえるのか。
展覧会は5月8日(日)まで。

photo by Hideyuki Motegi