村上隆&kaikaikikiコレクション
"西欧的芸術"展
2010年08月28日 – 2010年10月03日

「"西欧的芸術"展」
今回お届けするのは、私がこの10年間で色々な国に行って知り合ったアーティスト、アートフェアなどで購入してきたアート作品などをチョイスしてお届けする、村上隆&カイカイキキのコレクション展です。
あまり台湾では知られていない作家も多いかと思います。
例えば、今回、作品が一番大きいMartin Honertは、ドイツでは非常に有名でベネチアビエンナーレではドイツ館を代表するような作家ですが、ほとんど知られていないかと思いますが、とても大きな作品を展示しています。
またAaron Spanglerの彫刻作品、Oliver Payne + Nick Relphの彫刻作品なども、初見の方が多いでしょう。
私がチョイスするアート作品の基準というのは、今までの発想力とは違った斬新なものを持っているか否かです。
例えば、Loretta Luxの写真作品にある静謐な絵画的な文脈はコンピューターのオペレーションなしでは再現できない同時代性を携えています。
それとは逆にAmie Dickeの雑誌を切り抜いたような作品などはアートの一番プリミティブな部分、素材は紙であれなんであれ、そこにあるもので十分アートが作れるという象徴の作品であります。
またアメリカなどで活躍しているアジアの作家も2人ほど紹介します。
Seonna Hongはアメリカで誕生した韓国系2世の作家さんで、ロサンゼルスで活動しています。
彼女は東西がミックスして不思議なロマンティシズムを醸し出しています。
また、ヨーロッパで活動していたTatzu Nishiのコンセプチュアルなフォトグラフは非常にユーモアとそして恐怖に満ちており現代美術の可能性を広げていると思います。
最後に、私の友達であり日本のカイカイキキギャラリーでも展覧会を行ったFriedrich Kunath、そして展覧会を開催予定のMark Grotjahnの作品、これは文句なく素晴らしいので見て下さい。
Matthew Day Jackson、Keith Edmier、なども白眉です。
Anselm Reyle、他のアーティストも展示します。
お楽しみに。
村上隆