"CHAOS*LOUNGE in Taipei"

2010年07月30日 – 2010年08月24日

ARKI ギャラリー HALL A

  • 台北市中正區重慶南路一段二號B1F
    (台北車站目の前)

「CHAOS*LOUNGE in Taipei Produced by Kaikai Kiki Gallery Taipei」

「カオス*ラウンジ」とは、2009年からアーティスト・藤城嘘によって企画され、後に黒瀬陽平の介入によって規模を拡張したグループ展であるとともに、インターネットを苗床として生まれたアート・プロジェクトの名称です。

キャラクター的な表現を多用する「カオス*ラウンジ」は、日本独自のオタク・カルチャーに依拠していると同時に、2ch、mixi、YouTube、ニコニコ動画、Twitterといった、近年のネット・カルチャーとも強い結びつきを持っています。なぜなら、00年代に入って急速に発展を遂げた日本の情報環境(ウェブ・アーキテクチャ)の数々は、それぞれがコミュニティーとして小さな文化圏を形成し、活発な新陳代謝を続けることによって、オタク・カルチャーのインフラとして根付いているからです。いまや日本のオタク・カルチャーの実体は、そのインフラであるウェブ・アーキテクチャとの依存関係抜きにして語ることができないのです。

「カオス*ラウンジ」のアーティストたちは、それらのウェブ・アーキテクチャを活動の拠点にしています。彼らにとってウェブ・アーキテクチャは、インターネット上の遊び場であり、表現の実験室なのです。「カオス*ラウンジ」のなかでは、キャラクターを描く「絵師」たちだけなく、ウェブ・アーキテクチャを設計することのできる「プログラマー」たちも同じアーティストとして活動しているのです。
ウェブ・アーキテクチャそのものと戯れることができる彼らの表現は、表層に流通するポップアイコンや、オタク的な意匠を弄ぶだけにとどまらず、ひとつの文化が生成するプロセスそのものなのです。

『カオス*ラウンジ in 台湾』では、2010年4月から5月にかけて日本で開催され注目を集めた『カオス*ラウンジ2010 in 高橋コレクション』と『破滅*ラウンジ』の展示をベースにしながら、台湾のネットワークに接続し、ライブペインティングとともに日々流動的に生成する空間を作り上げます。みなさま是非ご高覧下さい。

Go To Top